令和2年第1回五泉市議会定例会が令和2年3月3日に開催され、市政一般に関する質問や多くの議案が審議された。
最初の質問に立ったのは桑原一憲氏。彼は新型コロナウイルスの影響に言及し、五泉市の全ての小中学校が休校になったことを受けて「この一、二週間が正念場」と強調した。市民との信頼関係構築や、地域おこし協力隊の活動について具体的な提案を行った。
次に、長谷川政弘氏が地域公共交通について質疑。南部郷総合病院の移転に伴う公共交通の在り方や、スクールバスを利用した高齢者の移動手段の確保を求めた。市長は、「公共交通機関の利用が減少する中、効率的な交通網の構築が必要」と述べ、今後の調査と検討を約束した。
続いて、波塚静亮氏が地域担当職員制度の導入と、災害時における住民の体制について質問した。市長は「地域の実情を理解し、災害時に必要な支援を行うため、この職員制度が重要」と回答した。
鈴木良民氏は移動式期日前投票所の導入について質問を行った。市長は、「投票率向上には啓発が大事」と述べ、現行の投票体制の改善を検討していることを示唆した。
今井博氏は難聴者への支援策について提案した。補聴器購入の助成制度創設の必要性を挙げ、市長は前向きに検討する意向を示した。また、ヒアリングループの実施についても検討する方向であることが分かった。
様々な議案に関しても審議され、特に若年層や高齢者、身体障害者の福祉に寄与する施策が強調された。特に地域の特性に応じた支援策の重要性が再確認された会議となった。曖昧な点は多く残されたが、市全体の未来を見据えた質疑応答が行われ、五泉市としての方針が明確にされる場面が多く見られた。市民との信頼関係の構築が今後の課題となることを議員たちも感じ取ったことだろう。