令和3年9月6日、五泉市議会の定例会において、議員らが市政一般に関する質問を行いました。この会議では、新型コロナウイルス感染症の現状や市民生活への影響、さらに障害者支援に関する議論が活発に行われました。
特に注目を集めたのは波塚静亮議員によるコロナ感染に関する発言です。発言の中で、波塚議員は「現在の感染状況について、伊藤市長の見解を伺います」と質問した。市長の答弁によれば、9月5日現在の陽性判明者数は193人で、特に20代が多いという現状が報告されました。さらに、感染経路の不明なケースもあり、医療崩壊の危険性を訴えました。
また、生活困難者への支援についても言及がありました。波塚議員は、福祉に関する施策が重要であるとし、五泉市の生活保護申請状況などについて質問しました。市長は「生活保護の申請については、今年度は昨年同月と同数の17件である」と答え、制度の適用についても検討していることを示しました。
さらに、桑原一憲議員は市民満足度と職員満足度の向上について質問しました。桑原議員によると、人口減少への危機感を持ちながら、シティプロモーションの強化が求められるとし、具体的な取組について市長の所見を求めました。市長は「市民に愛される自治体づくりが重要」と応じ、今後も市民ニーズに応じたサービスの提供を強調しました。
また、公共交通に関する議論も行われました。今井博議員は、高齢化社会に伴う公共交通の整備必要性を訴え、特に農村部の循環バスの運行が必要であるとの意見を述べました。市長は、既存のタクシーとバスの利用を促進しつつ、地域の交通事情に配慮した取組を行っていくとしました。
最後に、インボイス制度について議論され、危機感を持つ業者も多いことから、影響を見極めつつ対応していく必要があるとしました。
今回の議会は、コロナ禍による市民生活の変化や、多様なニーズに応じる施策の重要性が再確認された場となりました。市町村の総力を挙げて、より良い社会を築くための具体的な施策が期待されています。