令和5年第4回五泉市議会定例会は、9月22日に開催され、計19件の認定や議案が一括議題として上程された。今回は、令和4年度の一般会計や特別会計決算の認定、さらには特別会計補正予算の審議が行われた。
初めに、熊倉政一総務文教常任委員長が令和4年度一般会計歳入歳出決算の認定について報告。教育委員会に所属する質疑では、さくらんど会館の空き食堂に関する今後の計画が確認された。この食堂は令和4年度中は営業しておらず、今年の8月に業者選定のプロポーザルを実施するとの答弁があった。
さらに、スポーツ推進課に関する質疑では、スポーツ大会の参加者数が年を追うごとに減少していることが取り上げられ、今後の大会運営について若い世代の参加者を増やす工夫を求められた。
不登校の問題も取り上げられ、適応指導教室に通う子どもの状況が報告された。令和4年度には不登校となる子供たちが106人に達し、特に長期の不登校が問題視されている。教育委員会では、専門の指導員が対応しているが、保護者の情報交換会の必要性も指摘された。
経済に関する議案では、2023年度の一般会計補正予算が承認され、特に増加する物価対策に関しては市民への支援が強調された。議長は、これに関連して、市民の生活状況を鑑みた迅速な対応が求められると述べた。
田邊正幸市長は、米の収穫についても言及した。異常気象により品質低下が懸念される中、農作物の支援策に力を入れる姿勢を強調した。農業における特に大きな影響が出ている渇水対策についても、利子補給や保証料補助の内容が議論され、今後も農家を支える取り組みが必要とされている。
また、北朝鮮の拉致問題につながる意見書の提出が承認され、早期解決への意思が示された。議会はこの問題解決に全力で取り組む姿勢を建議し、今後の動向に注目が集まる。議場では全議案が原案通り可決され、議会の討議は終了した。