令和2年2月28日、五泉市議会は第1回定例会を開催した。市民の関心を集めたのは、新型コロナウイルス感染症対策や、複合施設の建設計画についてだった。
市長の伊藤勝美氏は、新型コロナウイルス対策としては、3月2日から春休みまでの臨時休校を要請したことを発表した。特に子供たちの健康を第一に考えた対応であると強調した。
また、複合施設の建設計画について議論が行われた。これまでの説明では、建設費は30億円程度であったが、実際には36億円に膨れ上がったとのことである。アジェンダでの議論では、この費用増が市民の懸念につながっていると指摘があった。議員の安中聡氏は、負担は市民に回るので、こうした予算の見直しや、市民への説明が不足しているのではないかと懸念を表明した。
市長は、基本設計・実施設計を終えた上で工事を進めていると説明し、費用の透明性を高めるために、今後さらに市民の意見を聞く場を設けたいとの意向を述べた。しかし、市民や議員からは具体的な説明会が必要であるとの声が多く上がっており、課題が多く残る。
また、公共工事に関しても市内業者の活用が求められた。業者からは、市が発注する工事の一部が外部の業者に流失しているとの声が挙がり、地域経済への貢献が必要であるとの意見が共感を呼んだ。市長は競争性を重視しつつも、地元業者の支援を強化すると述べた。
市政全般において、特に給与削減や図書館機能の強化について議論が深められた。市長は経済的負担を軽減する施策は進行中であると述べ、さらに市民の意見を反映させる機会を設けると強調した。今後、議会における透明性ある議論が一層求められることが示唆される。