令和4年2月25日、五泉市議会で行われた定例会では、市政一般に関する質問が行われた。市民生活に直結する重要課題が数多く取り上げられ、市長の田邊正幸氏は現状の認識を示し、課題解決に向けた施策を提示した。
最初に、感染症対策として、自宅療養者の支援状況について発言した。現在、自宅で療養中の人数は把握しておらず、具体的な数値は出ていないが、支援の一環として158名に食料品を配布していると述べた。支援内容には、市内企業の御飯パックやおかゆ、レトルト食品などが含まれている。
また、濃厚接触者に対する対応も問われ、濃厚接触者数の把握は難しいものの、基本的には7日間の自宅待機をお願いしていると説明した。濃厚接触者に対する支援はまだシステム化されていないが、相談窓口を増やす考えが示された。
次に障害者支援に関する質問では、生活介護施設や就労支援の現状について報告が行われた。現時点で市内には障害者支援が行き届かず、特に生活介護を必要とする障害者から多くの声が上がっている。市長は、今後設立を進める意向を示し、特に重度の知的障害者向けのグループホームの整備を検討する考えがあると語った。
その後、若者の定住促進についても言及された。結婚に対する支援事業が急務であり、特に若者に対する結婚の機会を増やすための施策を策定することの重要性が強調された。結婚後の生活支援として、新婚世帯への助成が行われる予定である。
さらに、五泉市の誇る桜の名所である村松公園の桜再生についても触れられ、過去の名所復活を目指す意義を再確認した。これにより地域活性化や観光施策にも寄与できると期待された。
最後に、公共交通の話題もあり、バス運行等の利用促進に向けて、交通弱者支援や安全対策が重要視された。ウィズコロナの時代において、全ての市民が安心して暮らせるまちづくりを進めるべく、引き続き努力する方針が伝えられた。これにより、各議員からの提案と要望が市政に反映されることへの期待が高まった。