令和3年3月9日、伊那市議会全員協議会が開催された。
この会議では、高遠城址公園でのさくら祭りについての報告がメインのテーマとなった。市長の白鳥孝氏は冒頭、昨年の祭りが新型コロナウイルスの影響で中止となったことに触れ、今年は感染防止策を講じながらの開催を決定したことを強調した。
白鳥市長によれば、今年の高遠城址公園さくら祭りでは、感染状況が改善し、県内の警戒レベルが1にあることを受けての開催になるという。一方で、昨年の経験を踏まえ、参加者の健康と安全を最優先に考え、感染防止策を徹底する考えが示された。具体的には、事業者および地元商工団体からの強い要望に応え、条件付きでの開催に踏み切るとしている。
竹村和弘商工観光部長は、祭りの具体的な変更点について報告した。新型コロナ対策を施行し、例年に比べて規模を縮小する方針を示した。園内の密集の回避や飲食エリアの設定、また連絡先の把握の観点から、新規の措施が講じられた。特に、飲食エリアを制限することで感染拡大を防ぐことに注力する方針が伝えられた。
また、今年のさくら祭りは「withコロナ ゼロカーボン時代への転換」というテーマで進められ、新しいスタイルの花見を提案している。具体的には、参加できない人向けのオンラインツアーや、環境配慮から脱プラスチックを進める取り組みが計画されている。バーチャル体験を通じて臨場感のある花見を楽しむ新しい方法が紹介され、多くの市民に受け入れられることを目指している。
このため、議員や市民に対し、安定した運営とともに、地域経済への協力を求める考えを示した。白鳥市長は、安心で発展的な祭りを開催するために市民や関係者の支援を仰いだ。今後、担当部署による詳細な説明が行われる予定である。