令和6年5月28日に開催された飯田市議会第2回定例会では、人口減少や地域の交通問題が重要な議題として扱われた。
まず、小平彰議員は、飯田市が直面する人口減少社会について言及し、特に20歳から39歳の女性人口が減少している現状を指摘した。日本の人口減少問題は深刻であり、生産年齢人口の減少や労働力不足、さらには経済規模の縮小等、様々な社会的・経済的課題を引き起こす恐れがあることを訴えた。これに応える形で、林企画部長は、最新の人口データを基に飯田市の来年の見通しを説明し、課題についてシャープに答えた。
また、地域の交通問題、特に自動運転車両導入への取組が報告された。小倉リニア推進部長は、自動運転実証実験の結果を紹介し、参加者から寄せられた意見を踏まえて、今後の具体的な運行方法を検討する必要性を強調した。安全性の向上が求められる一方で、公共交通の未来に対して期待の声も上がった。
福澤克憲議員は、地域公共交通の持続可能性を強調し、特に中山間地域や交通弱者の視点から行政の支援が欠かせないことを訴えた。市としては、ハイブリッドな交通手段の検討や利便性の向上に努力が求められる。