箕輪町議会の令和6年6月定例会が開催され、町の重要な施策について各議員が質問を行った。
特に、雨水排水計画については、平成21年度に策定された当初の計画から多くの議論が行われた。議員たちは、計画の生存状態や実施可能な計画の見直しについて確認した。町長は、現状の計画は明示的にはないものの、具体的な事業として進めていると説明。特に、第二排水区についての工事が進行中で、今後も計画の透明性を周知する必要性を強調した。
福祉行政においては、特に高齢者単身世帯への取り組みが重要視された。入杉百合子議員が指摘したように、地域でのつながりを重視しつつ、医療や福祉サービスの連動が求められる。町の高齢者についての実態調査が行われることが課題だとされ、今後の支援策や具体的な対応が焦点となった。
また、新たに浮上したヤングケアラーについても、多方面での支援が求められている。子供が果たす役割を重視すべきとの意見や、学校現場での取り組みをさらに強化すべきとの意見が挙がった。教育長は、既存の取り組みや支援体制の強化に努めていると回答した。
さらに、犯罪被害者に対する支援策は、特に未だに置き去りにされがちとの指摘があった。犯罪被害者等支援条例の設立推進が進められ、町長は今年度中の制定を目指していると述べた。特に、性暴力被害者に対するサポートや相談窓口の設置が必要との意見が強調された。町としても、犯罪被害者支援施策に注力していく方針である。
最後に、帯状疱疹ワクチン助成についても議論が繰り広げられた。最近の助成施策の広がりを受け、町内でも同様の制度を検討すべきとの提案があった。町長は、他の自治体の動向を注視しつつ現在の状況を把握し判断する必要性を示した。