令和5年9月15日、伊那市議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。重要な議題として市道路線の認定と廃止が上がり、特に市長の白鳥孝氏がその意見を述べた。
市道路線の認定については、委員長の宮原英幸氏が経済建設委員会の審査結果を報告。議案第1号と第2号は一括審査され、質疑の中では市道廃止後の跡地利用についての質問が数多く上がった。白鳥市長は「跡地は分譲を計画していたが、関連企業の建設に伴い利用方法を再検討する」と述べた。
次に、議案第3号として伊那市林業振興施設条例の一部改正も行われた。この改正では、施設廃止後の利用についての質問があり、白鳥市長は「地域住民と相談しながら検討を進める」と応じた。これらの議案はすべて全会一致で可決された。
さらに、請負契約の締結に関する議案も議題に。宮原英幸氏は、工事によるグラウンドの使用条件について「工事期間中は東原キッツグラウンドの使用が制限される。株式会社キッツとの連携も図り、対応を検討している。」と説明した。議案は全会一致で可決した。
他にも、令和4年度の各種決算認定に関する議案が提出され、特に令和4年度一般会計については様々な質問が集中。野口輝雄氏からは「地域防災コーディネーター制度の効果」について質問があり、「地域を支える役割を期待している」と強調した。
また、今回の定例会では、「地方財政の充実・強化を求める意見書」も決議され、田畑正敏氏ら数名が提案者としてその重要性を訴えた。採択が全会一致で決まるなど、議会は意見集約を図った。
伊那市では今後の政策として、先進的な取り組みの推進や市の財政状況の改善に向けた議論が進められる予定である。令和5年度の補正予算についても審議が行われ、次年度に向けた施策が期待されている。