6月2日、伊那市議会全員協議会が開催され、重要な報告事項が取り上げられた。
まず初めに、白鳥孝市長が組織の改編について報告を行った。高校再編を契機に、新たなまちづくりに向けた対応を進める中で、都市整備課にまちづくり推進係を新設したことを伝えた。この動きは、伊那北駅周辺における民間事業者による優良建築物整備に関連していると強調した。
次に、宮原貴敏文化スポーツ部長が美原防災スポーツパークの整備計画について詳しく説明した。この計画は、旧伊那中央清掃センターの跡地を利用し、平時は屋内運動場として、災害時には防災拠点となる機能を持つ施設の整備を目指す内容である。屋内体育施設の規模は約2000平米に設定され、駐車場の整備も計画されている。
スポーツ課長の伊藤明仁氏は、具体的な建設スケジュールを説明し、令和7年度に着工を予定していると述べた。さらに、地元住民向けの説明会も予定しており、地域の要望を反映させたい考えを示した。
また、上伊那森林組合のペレット製造ライン増設についても報告された。柴公人農林部長が発表した内容によれば、上伊那森林組合のペレット生産は需要に対して追いつかず、国産材原料による生産能力の向上を図る必要があるとのことであった。この製造ラインの増設は、地域のバイオマスエネルギー推進計画の一環であり、2023年度から2024年度にかけて進められる。
伊那市では、地域の防災機能の強化とスポーツ施設の整備が一体で進められることとなる。今後、両事業が地域住民の生活にどのような影響を与えていくのか、引き続き注目される。