令和2年10月28日、伊那市議会臨時会が開催され、大きな議論の中で様々な議案が審議された。
最初に行われたのは、会議録署名議員の指名と会期の決定である。
両者とも異議なく承認された。
市長の白鳥孝氏は開会の挨拶で、国道361号権兵衛峠道路の復旧が完了したことに感謝を述べた。
続けて、高遠町と長谷総合支所の建て替え要望にも言及し、今後の対応を検討していくと強調した。
また、伊那インター工業団地の拡張事業についても言及し、これはリニア中央新幹線との関連を持っていると述べた。
特に、発生した土を地域で有効活用する協定書を調印していることを強調し、ビジネスチャンスの拡大を目指す方針を示した。
特に注目されたのは、令和2年度一般会計の第6回補正予算であり、これは新型コロナウイルス感染症対策が主な内容である。
総額は458億1,310万円となり、前年度同期比で36.8%増加する見込みであることが報告された。
また、第1弾のプレミアム商品券の利用状況が99.4%に達したことも、市民の反響を示す良い例として挙げられた。
議案第2号に関する公有財産管理活用事業特別会計の補正については、約7億6,000万円の追加を求められた。特に、リニア中央新幹線の発生土を使って整備を進めるという発想が重要視された。
議案第3号及び第4号は財産(土地)の取得に関する議案であり、これに対して特に地元企業の誘致や新たな工業団地の整備が期待される。野口輝雄議員はこの件について積極的な支持を表明している。
最後に、訴えの提起に関する議案が審議された。
これは時効取得に基づく所有権移転登記手続きに関するものであり、今後の対応として長野地方裁判所に訴えを提起の必要があることが示された。
全体として、伊那市議会は今後の経済活動と地域振興のために新たなステップを踏み出すことが所期されている。