令和6年7月29日、伊那市議会臨時会が開催された。
会議では、8件の議題が提起され、様々な議案が審議された。特に注目されるのは財産の取得に関する二つの議案である。これらは環境対策の一環として木質バイオマス発電設備の関連機器の取得を目的としている。
市民生活部長の柴公人氏は、「木質バイオマス発電に必要な設備として、自走式横投入型木材破砕機を取得する」と述べた。この機器は、木材の破砕を効率化し、環境負荷を軽減させるものである。取得価格は5,555万円で、議会の議決が求められた。
次いで議案第2号についても柴公人氏が説明を行い、「油圧ショベルも取得する計画であり、こちらの価格は2,310万円である」とのこと。両議案共に、議会の承認を得て可決された。
議案第3号は、前回の自動車事故に伴う損害賠償についてのもので、269万5,455円の賠償額が市の責任として可決された。事故発生後適切な対応が求められており、市は相手方との和解を通じて適切に解決を図っている。
議案第4号では、学校におけるいじめに関する調停が話題に上った。この案件では、子供の健康と教育環境を考慮した適切な対応が求められる。教育次長の三澤豊氏は、「現在は再調査の予定はないが、合意内容に対し双方が同意している」と述べた。議会内では、いじめ問題についてさらなる調査・検証を求める声も上がった。
最後に、令和6年度伊那市一般会計第3回補正予算について説明があり、総額360億2,700万円に達する見通しであるとされた。主な支出は調停解決金50万円が計上される。
議会は多くの重要な議案を一日で審議し、大方の議案が賛成で可決されたことを背景に、今後も地域の発展へ向けた取り組みを進める意義を再確認する結果となった。