令和5年12月の伊那市議会で、フィンランド訪問の成果や新たな教育施策等についての議論が行われた。特に早朝学童保育の必要性や木育の推進が取り上げられている。
市長はフィンランドの教育がいかに森との共生を重視しているかを語り、これを伊那市の教育に活かす方針を示した。目的は、伊那市における教育の質を高め、子供たちの将来に有益な環境を提供することだ。
また、大磯町の「朝のこどもの居場所づくり事業」から、早朝の児童の居場所の重要性が強調された。このように、伊那市では早期の段階から子供たちを保護する体系的な施策が必要であるとの認識が深まった。この点について、市は今後アンケート調査を行う方針を明らかにした。
さらに、木育に関しては、伊那市の豊かな森林資源を活用した教育活動が行われているが、義務木育や生涯木育の実現に向けた取り組みを提案した。市長はこのアイデアを前向きに検討する意向を表明した。特に、地域の子育て支援を充実させるために、保育園から中学校まで一貫した教育として自らの地域に対する愛着を育む木育が有益であるとの見解を示した。
商工観光部長は、市内の魅力を発信する取り組みとして、新たな写真コンテストやイベントの開催が考えられていることを紹介し、関連人口創出にも繋がるイベントの必要性を挙げた。これにより、観光客の誘致や地域振興が図られる見込みである。
最後に、障害者差別解消法の改正に関する問題が提起され、行政と事業者が協力して合理的配慮の提供を行うための支援策が必要との意見が出された。今後、伊那市では様々なニーズに応じた支援体制を整えることが求められる。