令和3年5月11日、伊那市議会臨時会が開会された。議題には新型コロナウイルス対策や教育関連の人事案件が含まれている。全議員が出席し、会期は本日1日間に決定した。
この臨時会では、白鳥 孝市長が冒頭、挨拶を行った。市長は今年の桜祭り開催について言及し、感染症対策を通じて新たな観光戦略を模索していることを明らかにした。具体的には、脱プラスチック活動やオンラインイベントの実施に取り組んでいるとのこと。加えて、新型コロナウイルスワクチン接種についても発表があり、65歳以上の高齢者へ接種券を配布したと報告した。
専決処分に関する議案では、白鳥市長が令和3年5月11日付の専決処分案を3件提案した。市民生活部長の城倉 良氏は、伊那市税条例の改正内容を説明した。新型コロナウイルス対応のため、教育次長の馬場 文教氏がワクチン接種に関連する補助金拡充の意義を強調。
教育関係の議案では、教育長の任命として笠原 千俊氏の再任が承認された。市長の白鳥氏は、彼の専門性とこれまでの実績を評価し、引き続き教育行政を推進するよう依頼した。
議案の中には、新たな公共施設の建設計画も含まれており、例えば新山保育園の建設工事や地域交流センターの建設が予定されている。松澤 浩一保健福祉部長も、新山保育園の新設に関する報告において、契約相手に株式会社ヤマウラが選ばれたと述べ、工事の進捗を確認するよう議会に求めた。また、新型コロナ患者への支援策として、在宅高齢者への様々な健康サービスを強化することを約束した。
質問の時間が設けられ、議員からは新しいビジョンである「モバイル市役所」の具体的な運営方法について、また、VTOOLによる物資輸送計画に関する質疑が行われた。企画部長の飯島 智氏は、地域内での移動の機運を高め、住民との交流を促進するための新たな取り組みを図る意向を示した。
この臨時会では鳥かご調整が得られ、議案の通過が相次ぐ中で終了した。市の補正予算案も可決され、合計で369億800万円となる見通しが示され、今後の予算執行についても市長が責任をもって取り組む姿勢を示した。