令和6年1月22日に、伊那市議会全員協議会が開催された。
この会議では、自衛官等の募集に関する名簿提供対象者情報の除外申請や、仙流荘の呼称、温泉施設の指定管理者についての報告が行われた。特に自衛官等募集に関する名簿の除外申請については、多くの議員から意見が寄せられ、一般市民の個人情報保護に関する法的な根拠についても議論された。
埋橋進危機管理監は、自衛官等の募集にあたって自衛隊長野地方協力本部から求められる個人情報(住所、氏名、生年月日、性別)を提供すると述べた。しかし、飯島光豊議員は個人情報の提供の適法性を指摘し、名簿の閲覧にとどめるべきとの意見を述べた。埋橋監は、引き続き情報提供の意義を説明し、他市町村の状況を確認しながら、必要に応じて電子申請の導入も検討するとした。
次に報告された仙流荘の呼称については、商工観光部長の重盛巧氏が発表を行った。現行名称の「仙流荘」を使用することや、南アルプス開拓の父・竹澤長衛の名前を使った案内を行う方向性が示された。観光課長は、今後、新たなバス路線に合わせて名称の整理と広報を進めることを説明した。
さらに、伊那市観光株式会社の管理する温泉施設の指定管理者について、利用者からの要望や改善策を踏まえ、同社を令和8年3月31日まで指定管理者とすることが決定された。部長は、民間活力を活用し、利用者の意見を反映した施設運営を目指す方針を示した。
最後に、能登半島地震への災害支援についても報告があり、伊那市の職員が派遣されていることが説明された。石川県への人的支援は、今後も継続される見通しとされている。市としては、以上の報告を今後の施策に生かし、地域住民の希望に応えるために全力を尽くす意向を示している。