令和5年8月25日に行われた伊那市議会全員協議会では、新型コロナウイルスワクチン接種状況、市誌編さん状況、伊那北駅周辺整備についての報告が行われた。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種について報告があり、保健福祉部長の村松義隆氏が進行した。現在実施中の令和5年度春開始接種は、65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ5歳から64歳までの方々、医療機関の従事者を対象としている。接種率は8月12日現在で、伊那市の65歳以上の方の接種率は66.9%、長野県の平均は57.8%と述べた。
次に、秋から開始される接種についても説明があり、接種は医療機関での個別接種と集団接種が予定されている。接種券は9月より順次発送される予定で、接種の勧奨義務はないことも強調された。唐澤利幸健康推進課長は、全国的な流行状況を踏まえて、県や上伊那圏域市町村、医師会と連携しながら、今後の方針策定に努めると述べた。
次に、市誌編さん状況について、教育次長の三澤豊氏が報告した。伊那市誌は平成24年度からの地名調査をもとに準備が進められており、現在9つの編で19冊を料予定であることが明らかになった。また、特に中高生にも配慮した内容を検討し、ルビや用語解説の追加を考えていることや、デジタルマネジメントの導入も視野に入れて進めると述べた。
最後に、伊那北駅周辺の整備について、建設部長の橋爪豊氏が報告した。民間事業者による優良建築物の整備が進められており、駅前広場などと一体的な整備が計画されている。また、地域住民や関係機関との連携を密にしながら進めていく考えを示した。
この日の会議では、新型コロナウイルスの影響との兼ね合いを意識した上で、伊那市の将来に積極的な展望を描く報告が展開された。