令和元年5月13日、伊那市議会臨時会が開会され、重要な議案が審議される運びとなった。
本会議では、会期を1日間とし、事務局から提出された議案が審議された。議長の黒河内浩氏は、開会の挨拶の中で、「新時代を迎え、議会のあるべき姿を模索していきたい」と述べた。
まず、日程第1として会議録署名議員の指名が行われ、飯島尚幸議員と池上直彦議員が指名された。
続いて、日程第2では会期の決定がなされ、異議なく1日間と決定した。
市長の白鳥孝氏は、新元号『令和』の幕開けを祝う挨拶を行い、市民一人一人が明日への希望を持ち、心を寄せ合う社会の実現に向けて努力していく方針を示した。
特に、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通により、社会環境の変化が予想される中、伊那市としてはこれを機に地方創生に向けた取り組みを強化していく必要性を強調した。さらに、新たな教育ビジョンとともに、福祉医療や子育て施策の充実を図り、未来を織りなす創造と循環の街づくりを推進するつもりであるとした。
本日の議案には、専決処分に関する3件の報告及び人事関連、さらには教育委員会委員の任命に関するものが含まれた。議案第1号から第3号において、専決処分の内容が詳細に説明され、質疑応答が行われた。議案第1号については、城取誠総務部長が、補正予算に関する重要なポイントを述べ、特に食材調達関連の予算見直しの必要性が言及された。
議案第2号と第3号では、伊藤博徳市民生活部長および廣瀬宗保保健福祉部長がそれぞれ説明を行い、介護保険制度の改正に伴う保険料の見直しを報告。これにより、各段階の保険料が引き下げられることとなった。
最後に、議案第4号では教育委員会委員の新任に関する提案が行われ、黒河内貴氏が新たに委員に任命された。議長は、黒河内氏の豊富な知識と経験が地域教育の発展に寄与すると期待を寄せた。
伊那市議会臨時会は、議案の全てを承認し、閉会した。市の未来に向けた重要な会議が、今回も有意義に開かれたことが伺える。