令和4年3月8日、伊那市議会の定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。特に注目されたのは、「福祉の棚卸し」と題された施策であり、市長は、その方針について熱意を持って述べた。
初めに、市長は新型コロナウイルス感染症対策を最優先の課題としながら、福祉施策の強化を訴えた。具体的には、移動困難者のための「ぐるっとタクシー」の拡大や、医療困難者向けの「モバイルクリニック」の実施が強調された。「福祉の棚卸し」により、これまでの施策を総点検し、必要に応じた支援策を充実させる考えを示した。
特に、「ぐるっとタクシー」は地域の人々に親しまれ、コロナの影響を受けつつも、利用者数が順調に増加しているという実績が報告された。しかし、利用できないエリアの市民からの不満も寄せられており、市は新たな支援策の実証を来年度に計画している。
この施策に続き、学校給食の改善も話題となった。市長は、今後の給食施設の改築に伴い、自校方式を維持し、子どもたちの福祉を重視する方針を reiterate した。
また、市有林の管理と活用についても述べられた。市では、地域材の利用を促進するため、林業活性化に向けた取り組みが進められている。特に、フィンランドとの連携を強化し、新たなビジネスのチャンスを創出する姿勢が示された。
さらに、道の駅設置の検討が進んでいる中で、利用者を地域の観光資源として活用し、みはらしファームの集客に寄与することを目指している。特に周辺の小規模商業への影響を考慮しつつ、うまく共存できるような施策を検討していると市長は述べた。