令和6年5月13日に行われた伊那市議会全員協議会では、議長志願者二名の所信表明が行われた。
田畑正敏氏は、「市民との対話を重視し、議会改革に取り組む」と強調した。さらに、「開かれた議会を目指すことで市民の声を反映し、信任を得る伊那市議会をつくりたい」と意欲を示した。新鮮な体制での議会活動の重要性を訴え、特別委員会設置による人口減少対策を掲げた。
唐澤千明氏は、過去14年の議員活動を振り返り、「市民との意見交換会を通じて市民の声を議会活動に生かす」と述べた。特に、若者を対象とした意見交換の重要性を強調し、「議会の透明性を向上させるため、広報活動の充実に努めていく」と述べた。
両志願者は、伊那市の未来に向けた多様な取り組みの重要性を強調した。議長の役割を通じて、議会が市民にとって身近な存在であることを目指す姿勢が見られた。特に、議会基本条例に基づく活動の重要性や、市民参加型の議会運営が求められる中、今後の課題として「定期的な議員間討議」を提案した議員もいた。これにより、議会全体の力を最大限に発揮することが期待されている。
この全員協議会を通じて、議会運営の改善に向けた意見が多く交わされた。特に、議会と市民を結ぶ架け橋としての役割が強調され、多様な市民の意見を如何に反映させるかが今後の重要なテーマとなった。議会改革を進める中で、次世代に向けた政策提言や改善の道筋を設けることが求められている。
今後、特別委員会を設置し、議論を深め広く市民参加を促進させることで、より良い市政を実現するための戦略が必要であるとの合意も得られた。参加した議員たちは、これらの課題に真摯に向き合い、持続可能な地域社会の形成に寄与していく意向を持っている。