令和3年12月8日、伊那市議会定例会が開催され、市の最新の施策や地域課題についての議論が行われた。特に、アルコール依存症の相談窓口設置や燃料費助成の拡充、地域産材の利用促進について多くの意見が交わされた。
市長は、今年度の燃料費に対する支援策として、福祉灯油・ペレット券の配布を強調した。また、住民税非課税世帯を支援対象にする方針を示し、その意図について説明したが、低所得者層の多様性を考慮し、さらなる基準の見直しを検討する必要性も認めた。
さらに、伊那市の建立された相談窓口の活用や啓蒙活動の必要性も指摘され、特に飲酒の過剰摂取に警鐘を鳴らす声が多かった。市では、相談機関との連携を強化し、地域の実情に応じたサポートを充実させる方針を示した。
このほか、畜産業や地元農家が直面する課題として、食品の安全基準や農薬使用についての懸念も浮上した。教育長からは、学校給食に使用される食材の安全性についての発表があり、地域の食材を積極的に取り入れる方針を強調した。
また、老松場古墳の発掘調査が完了し、新たに文化財としての可能性を秘めることが話題に上った。市民の関心が高まる中、今後の文化財としての保護や歴史を学ぶ機会の提供についても、前向きな姿勢が見られた。