令和2年7月22日、伊那市議会臨時会が開催された。
本会議では、午前10時29分に開会し、出席議員全員が確認された。議案第1号として提案された令和2年度伊那市一般会計第4回補正予算が議題に上がった。市長の白鳥孝氏は冒頭で大雨災害とその影響について言及し、特に収入が減少した事業者への支援の重要性を訴えた。
市長は、大雨による災害が西日本を中心に発生しており、伊那市でも浸水被害や土砂災害が報告されたと述べた。このような非常事態に対し、議会で補正予算の承認を求める必要があると強調した。補正予算は、特に新型コロナウイルスの影響を受けた市民や事業者への支援を強化する内容となっている。
議案第1号は、一般会計の歳入歳出にそれぞれ3億8,410万円の追加を求めるものであり、補正後の予算規模は前年同期比で31.1%の増となる。市の独自施策による支援も含まれ、特に中小企業への支援が目立つ。特定の支援を受けられない層へのフォーカスがなされている。
また、議案には特別定額給付金の対象から外れた出生者への10万円支給や高校生のいる家庭への1万円支給が盛り込まれており、住民生活の安定に寄与することを目的としている。さらに、農業や地元企業にも影響がでているため、広範なサポートが不可欠とされている。
審議の結果、議案第1号は全員の賛成を得て可決された。市議会の飯島進議長は、会議の総括として、議員の協力と市民の理解を求め、適切な情報提供や支援が必要であるとしめくくった。
今回の臨時会は、令和2年の特別な状況下での重要な対応を示す場となり、市の発展と市民生活の向上を目的とした施策の強化が図られた。