令和6年5月13日、伊那市議会全員協議会が開催された。副議長志願者の所信表明が行われ、活発な議論が展開される様子が見られた。
議事の中で、17番の二瓶裕史議員が副議長選挙に向けた所信を述べた。二瓶氏は自身の政治活動のスタートを振り返り、政治が市民にとって身近なものであるべきだと強調した。日常生活の中で伊那市の政治に関する会話が少ないことに疑問を呈し、その理由として情報不足を挙げた。
二瓶氏は、情報発信や市民の意見聴取に力を入れていることを強調した。インターネット中継やSNSを活用した情報提供、市民との意見交換会などを通じて、開かれた議会を実現しようと努めているという。議会への信頼を得るためには、市民に活動を知ってもらうことが不可欠であると指摘した。
また、副議長という役職の消極的な性質についても言及した。議長のサポート役としての責務を果たすことの大切さと同時に、伊那市議会の広報委員長として、より向上した情報発信を行うことを表明した。市民の声が届きやすい開かれた議会を目指す意欲を示した。
さらに、地方議員として特定の地域の代弁者であることが重要ではありつつも、伊那市全体の利益を重視すべきだと話した。議員間の討論を通じ、伊那市全体の民主主義を具現化する必要性を訴えた。少数意見や声なき声に対して真摯に向き合うことが求められるとし、進化する議会を新しい議長と共に築いていく決意を示した。
最後に、二瓶氏は多くの若い議員が誕生していることや、政治に関心を持つ若者が増えていることに喜びを表し、自身の役割として新しい伊那市議会の広報を続ける意向を述べた。閉会にあたって、この日の全員協議会は無事に終了した。