令和6年5月14日、伊那市議会で臨時会が開かれ、多数の重要議案が取り上げられた。
特に、専決処分の承認に関する5件の議案が一括議題となり、各議案についての説明が行われた。
市民生活部長の柴公人氏は、「議案第1号の専決処分は、令和6年度税制改正に伴う市税条例の一部改正が目的である」と述べた。
この改正では、個人市民税における定額減税が新たに適用され、一人当たり1万円の減税措置が盛り込まれる。また、能登半島地震によって損害を被った住宅への雑損控除の適用も示唆された。
更に、国民健康保険税の改正案も取り上げられた。
医療給付費の増加に対して中間所得者層の負担を軽減するため、課税限度額を引き上げることが決議された。
市長の白鳥孝氏は、教育長の任命についても言及し、「新たに福興雅寿氏を教育長に任命する」と強調した。福興氏は教育分野において豊富な経験を持ち、その適任性が確認されている。
また、教育委員会メンバーの一新も行われ、宮坂文子氏の任命が了承された。
その後、固定資産評価審査委員会のメンバー選任や、財産の処分に関する議案も次々に承認された。
さらに、議案の可決の後、上伊那広域連合議会議員や伊那中央行政組合議会議員の選挙が行われ、新たな議員が選出された。
警鐘を鳴らすように、柳川広美議員は固定資産評価審査委員の報酬の引き上げについて質問し、市長は見直しの必要性を認める意向を示した。
最後に、村松保健福祉部長からの国民健康保険特別会計の補正案が説明され、全体の予算のバランスを維持する施策が重要であると確認された。
この臨時会は、市民に大きな影響を与える決定が多く、今後の動向に注目が集まる。