令和5年10月31日、伊那市議会臨時会が開かれた。この日は4件の議案が審議され、全て原案通り可決された。議案には土地の取得や処分に関するものが含まれ、市の成長に寄与する内容が多く見受けられました。
議案第1号では、東原工業団地の拡張用地に必要な土地の取得について説明がありました。商工観光部長の重盛巧氏は、新たな企業誘致のために土地を取得すると述べました。この土地の取得は、市議会の議決が必要な2,000万円以上、5,000平米以上の不動産に該当し、議員からも熟慮されたようです。この議案は全員起立で賛成され、可決されました。
次に議案第2号は、伊那インター工業団地内の産業用地の処分についてでした。この件についても重盛商工観光部長が説明し、入札価格が7,194万4,132円で、売却先には岡谷市に本社を置く諏訪倉庫株式会社が名を連ねました。また、同社は新たな業務展開を目的に土地を取得するとのことで、期待が寄せられています。この議案も全員賛成で可決されました。
さらに議案第3号では、一般会計の補正予算が提案されました。総務部長の伊藤博徳氏は、歳入歳出それぞれ1億4,490万円の追加を要求し、主に観光施設や農業施設の改修に充てると説明しました。予算規模は391億7,200万円に上り、補正後は前年同期比で約3.6%減と示されました。質疑の中では、議員から新しいトイレ建設についての費用増が話され、全体で約30%が増加したとの報告がありました。
そして最後の議案第4号は、公有財産管理活用事業特別会計の補正予算内容が議題となりました。これも重盛商工観光部長が担当し、特に不動産売却による歳入を活用することが強調されました。全ての議案が心配なく審議されたのが印象的でした。
市長の挨拶の中では、観光と移住促進が進んでいることが示され、特に移住地ランキングで全国第一位を獲得した事例が紹介されました。これにより、伊那市の魅力向上に一層期待が高まる展開となりました。