令和5年1月24日、伊那市議会臨時会が開催された。議題として提案された議案は4件あり、いずれも重要な内容であった。特に、令和4年度一般会計第6回補正予算についての議論が目立った。
白鳥市長は、臨時会の開会挨拶の中で市民の暮らしや地域経済を守る重要性を訴えた。特に新型コロナウイルス感染症や物価高騰を背景に福祉施策を強化する方針を示した。市長は、「全ての福祉に漏れがない取組を進めてまいります」と強調している。
また、市長は今回の予算に関し、出産・子育て応援交付金事業や福祉サービス事業者への支援などを含め、新型コロナウイルス感染症対策予算の第32弾として位置付けた。これにより、財源確保の重要性と必要性が議員からも強く求められている様子がうかがえた。
議案第2号の補正予算では、合計2億2,620万円を追加し、伊那市の総額を415億1,780万円とすることが承認された。これにより大幅な物価高に対応し、特に燃油費及びその他の物価高騰の影響を受ける福祉サービス事業者への支援が強調されている。
湯澤武議員は、「ひとり親家庭への高校進学準備支援について質問し、県からの同様の支援があるかについても言及した。」と発言し、市長や保健福祉部長は必要性について具体的な説明を行った。松澤保健福祉部長は、ひとり親家庭が生活困窮している実情を踏まえた上で、高校進学への支援を行う意義を説明した。
議案第3号では、国民健康保険直営診療所特別会計の補正予算として483万円を追加することが決定された。この補正は新型コロナウイルス感染症に伴う医薬品等の購入費の増加を目的としている。
次に、議案第4号では公有財産管理活用事業の特別会計についての補正予算が提案され、歳入歳出ともに2億4,219万円の追加が求められ、並びに用地売却による歳入確保が重要視された。