令和2年5月12日、伊那市議会臨時会が開催された。議会は新型コロナウイルス感染症の影響に対処するため、重要な対応策を協議するために招集された。
この日の会議では、議長の再選が行われ、新議長には飯島進議員が選出された。飯島新議長は、今後市民に信頼される議会を目指し、全議員が一丸となることの重要性を強調した。彼は議会が市民の声を反映し、開かれた存在であり続けることを目指すとしている。
市長の白鳥孝氏は、開会あいさつの中で新型コロナウイルスに関連する感染拡大防止策や市の対応について言及した。特に医療現場の支援や市民生活への影響を重視し、様々な支援策を導入していることを報告した。特別経営安定化資金の借入利率の低減や返済期間の延長が施され、現在融資件数77件で、融資総額は5億8,000万円に達しているという。
また、5月1日には伊那市と近隣町村で合同して医療従事者へ感謝の品を送付。経済的影響を受けている市民への支援策として、特別定額給付金や子育て世帯の特例給付金の実施を進めていることも述べられた。特に小中学校休業による影響に対する緊急支援として、児童、生徒1人当たり1万円の給付が行われることが発表された。
議会は厳しい状況の中で、議運委員や常任委員の選任を行い、新たな体制で議会が進められることとなった。市政の円滑な運営を目指し、議長と副議長の選出、委員の選任が進行した。特に、常任委員会の新しい組織による効果的な対応が期待されている。
新型コロナウイルスの影響で厳しい時期を迎えているが、危機対応への段階的な移行や新たな支援策を通じて、市民生活の早期の平常化を目指す姿勢が示された。伊那市議会は今後も、地域社会の安定と発展に貢献していくことが求められるだろう。