令和5年12月定例会において、伊那市の未来を見据えた多様なテーマが議論されました。特に介護保険計画の見直しと、学童クラブの運営課題は、市民にとって重要なトピックとなります。
介護分野では、全国的な人手不足が深刻さを増す中、伊那市の介護保険計画の見直しが行われており、加入者の負担増、さらには在宅支援の需要も高まります。
これに対して白鳥市長は、国が介護報酬の引き上げを予定している旨を強調し、対策を講じていく考えを示しました。また、処遇改善に向けての施策も市内で行われています。これは明確な方向性を持った取り組みとして評価されます。
次に、学童クラブの運営に関しても課題が指摘され、特に人数制限や拡声器の使用についての懸念が示されました。指導員の負担軽減とともに教育現場における安定した運営体制が求められています。教育長は、学校施設の活用や多様化するニーズに応えた環境整備への工夫を確認しました。
また、国道153号線の伊那バイパスについても重要な議題となりました。県の進捗状況に対し、地元からは急を要する工事の再開を求める声が上がっています。白鳥市長は、国や県に対し、引き続き強い要望を行っていく意向を示しました。
伊那市の今後の展望は、地域の強みである医療・福祉・教育の各分野での連携と支援が肝要です。市民に安全と安心を届けるため、引き続き事務執行部とともに、実効性のある施策を推進していく必要があるでしょう。