令和4年6月23日に開催された門川町議会の第2回定例会では、複数の議案が審議された。
この会では、特に令和4年度の一般会計補正予算に関する議案が注目を集めた。議案第24号においては、一般会計の補正額が8億4,134万6,000円との報告があった。
歳入の主な項目は、町税が1億円、地方交付税が1億円、国庫支出金が1,266万7,000円などで、歳出には教育費、災害復旧費も含まれている。具体的には、消防費に約3,260万円、教育費には約1億3,154万2,000円が計上されている。
また、議案第25号、国民健康保険特別会計補正については、4月の人事異動に伴う調整がなされ、歳入歳出ともに100万円の追加が行われた。予算の総額はそれぞれ24億3,971万6,000円に達した。
さらに、議案第26号にあたる介護保険事業の補正では、歳出の支出費目の組替えが提案され、事業所の人員基準を満たすための措置が取られている。このことに関し、町長の山室浩二氏は「他の事業所も人員不足で苦しい状況にある」と述べ、介護サービスの持続的な運営が急務であると強調した。
質疑応答の中では、財政運営への影響についても懸念の声があがった。水永正継議員は「実質公債比率の急上昇と積立金の減少が心配される」とし、今後の予算編成に慎重を期すよう求めた。これに対して、財政課は「地方債の有利な利用や多様な対策を講じていく」と回答。