令和4年8月26日に開催された門川町議会第5回臨時会では、重要な議案が審議された。
議事の中心は、令和4年度一般会計補正予算(第5号)である。この補正予算は、歳入歳出それぞれに約1億7,782万2,000円を追加するもので、総額が約90億7,682万4,000円に達する。
町長の山室浩二氏は提案理由を明示し、前回臨時会で提案した乙島国有林の伐採に伴う復旧事業の重要性を強調した。復旧計画に基づき、漁業者安全を目的とした経費の計上がなされている。この計画には、地元漁業者からの早期実施を求める要望も反映されている。
山室町長は「伐採した樹木を適切に処理する責務があり、早急な対応が求められている」と述べた。これに対し、議員からは具体的な財源に関する質問が寄せられた。
質疑の中では、水永正継議員が「乙島の問題は、別のコロナ対策と分けることはできないのか」と疑問を呈したが、執行側は難しいとの見解を示した。水永議員は「税金の使い道について慎重に判断すべきだ」とも指摘した。
また、永井裕司議員は、伐採と剪定の指示の曖昧さについて懸念を表明した。「責任者が現場を視察せずに命令を出したことには問題がある」と述べ、明確な指示がなかったことが増加した費用を招いたとの見解も示した。
執行部は、今回の予算実施に伴い、町民への経過報告と謝罪に向けた意思を示すと同時に、再発防止策について講じる考えも述べている。今後は、今回は第1回臨時会ということでタイムリーな対応を心がけ、町民の信頼回復を目指す必要があるとの指摘もなされた。
議案は最終的に可決し、会期は本日1日限りとされることが決定した。町民の要望を受けた迅速な行動が期待されており、今後の整備経過が注目される。