令和3年6月11日、門川町議会は第2回定例会(第3日)を開催した。この日、議員たちは新型コロナウイルスワクチン接種に関する懸念やデジタル関連法の影響、再生可能エネルギー導入について意見を交わした。
まず、水永正継議員は新型コロナウイルスワクチン接種の予約や接種に関するトラブルについて質問。予約が電話でつながらない、インターネットを利用できない高齢者の不安が広がっていると指摘した。これに対し、安田修町長は「未曽有の災害で、日々変わる感染状況に対応しながら計画を進めている」と述べた。また、接種の職員配置についても準備が進められており、適切な情報提供が重要であると語った。
さらに、水永議員は接種後の副反応に対する対応についても言及。特に、アナフィラキシーショックなどの深刻な副反応が生じた場合の措置についての懸念を表明した。町長は、「医師や看護師が即応できる体制を整えている」と強調し、地域の医療機関と連携している状況を説明した。
別の質問として、デジタル関連法についても言及があった。水永議員は「自治体への影響や個人情報保護の観点から不安を感じる」と述べた。町長は「国と自治体による個人情報の取り扱いはしっかりとセキュリティが守られる」と説明したが、住民からの反発があることも認識しているようだった。
最後に、再生可能エネルギーの導入についての質問があった。水永議員は、給食センター敷地内の調整池を活用した太陽光発電の可能性を提案。町長は「太陽光発電を導入する計画はないが、地域での再生可能エネルギー利活用に努めている」と答えた。将来的には、これらの施設を有効活用しながら温暖化対策への取り組みを強化する方向を示した。
このように、議会では重要なテーマが取り上げられ、行政と住民の意見交換が行われた。その結果、町側はそれぞれの課題に対する具体的な対策や思考を示し、住民の安心を得るために努力していく姿勢を見せた。