令和3年9月8日、宮崎県門川町にて第3回定例会が開催され、議会運営や予算に関する複数の重要案件が議題として提起された。
今回の定例会では、特に令和3年度の一般会計補正予算や国民健康保険事業特別会計補正予算、また、教育委員会委員の任命同意に関する提案が目を引く。町長の安田修氏は、「新型コロナウイルス感染症対策として、飲食店への協力金を支給する補正予算を計上している」と述べ、その必要性を強調した。
また、承認第11号について、町の補正予算は新たに3,810万円が追加され、歳入においては県支出金の増加を挙げた。ひいては、令和3年度の予算総額は85億9,053万3,000円に達する見込みだという。これにより町内の飲食業者に対する早急な支援が期待される。
さらに、新たに任命される教育委員会委員についても質疑が行われ、新名章氏が適任者として推奨された。教育長の新原とも子氏も、この人事に対する必要性を説明した。
一方で、議会では地方財政の充実やコロナ禍による影響についても意見書が可決された。森川春夫議員は、「急速な高齢化や新型コロナウイルスの影響により、地方財政の安定確保を求める」との意見を表明し、地方税源の充実が不可欠であると訴えた。特に、固定資産税といった基幹税の見直しには慎重を期す必要があるとの見解も示された。
今回の定例会は町の未来に向けた重要な決定が行われる場でもあり、新型コロナウイルスによる影響が続く中、町民の声が反映されるような議論が続けられている。安田修町長は議会の活発な討論を受け、今後もさらなる施策を展開していく意向を示した。