令和3年の門川町議会第1回定例会が3月2日に開催された。
会議では、開会に際し、議長の内山田善信君が出席議員および町民に対し議事日程を説明した。今回の定例会では、重要な議案が多数提出されており、特に新型コロナウイルス対策に関する条例や予算案が焦点となっている。
まず、議案第1号として会議録署名議員の指名が行われ、議会運営委員長の神﨑千香子君が、議会運営委員会での審査を基に会期の決定を報告した。会期は18日間である。
続いて、町長の安田修君が議案第1号から諮問第3号までの内容について説明した。人権擁護委員の推薦については、児玉喜代乃氏を新たに推薦することが決まっており、彼女は高齢者福祉に深く関わってきた実績が評価されている。
また、議案第4号から第10号では、門川町役場の位置を定める条例および国民健康保険に関する条例の改正が提案された。町長は新庁舎の供用開始に伴い、役場の移転が必要である旨を強調した。役場の新址での業務開始は5月1日から予定している。
議案第20号において、令和3年度の一般会計予算が提案され、歳入は82億6300万円の幅で設定された。今年度はコロナ禍の影響を受け、前年よりも減少予測となっているが、町の発展を目指した施策が盛り込まれている。
続いて、特別会計として国民健康保険事業及び後期高齢者医療事業などの予算も見直され、扶養対象人数により軽減措置が講じられることが明らかにされた。安田町長は「町民が安心して暮らせるために、予算は徹底して見直している」と述べ、福祉への重点投資の姿勢を見せた。
加えて、加齢性難聴者への補聴器購入に対する公的補助制度創設を求める請願が採択された。これにより、町民からの強い要望を受けて、より多くの高齢者が生活の質を向上させる手助けが期待される。
全体として、今議会では厳しい財政状況の中で、町の発展を見据えた具体的対策が議論されることとなった。議員は、その効果的な運用を通じて、住民の生活向上に寄与するよう強く求めている。今後の審査・議決が注目される。