令和3年3月19日、門川町議会は第1回定例会の第5日目を迎えた。
ここでは各委員からの質疑応答や提案が行われた。
特に注目を集めたのが一般会計予算である。これに関して、総務財政厚生常任委員会の水永正継委員長は、予算規模が82億6,300万円で、前年度比6億8,100万円の減となると説明した。主な要因としては新庁舎の完成が挙げられているが、安全で安心な給食提供を目指すため、学校給食センター整備事業などが考慮されている。このように、仕事の見直しが進む中での予算編成となった。
また、国民健康保険事業特別会計予算や後期高齢者医療特別会計予算についても議論された。福祉課長の橋口聡君は、国民健康保険の歳入がこれまでの年度とほぼ同水準に留まる中、給付費が重要な役割を果たすことを指摘した。予算は22億9,413万円を見込むものであり、前年よりも3,027万円減少している。
さらに、介護保険事業特別会計予算についても質疑があり、安田修町長は、「介護保険料は重要事項である。国や県からの助成金も踏まえつつ、地域の高齢者ケアを強化する必要がある」と述べた。予算の総額は16億9,482万円に決定した。
この日の会議ではまた、地方自治法第96条による議会の議決すべき事件を定める条例の制定に関する動議が提出されたが、少数賛成で否決された。議長の神﨑千香子君は、「今後の進め方についてはしっかりと議論を続けていく必要がある」と発言し、議会の運営や進行に対する責任感を示した。
会議最後に、議会運営委員会からの各種委員会事務に関する調査および審査の継続について全議員の異議がない旨が確認され、無事に会議を終えることとなった。今後も様々な議題が取り上げられる場が続くことが期待される。