令和2年10月2日、門川町議会は第3回定例会を開催し、諸議案を審議した。この日の主な焦点は、一般会計補正予算や、経営改善が求められている福祉健康交流研修センター「心の杜」に関する報告。また、コロナウイルス対策に関する議題も重要な位置を占めた。
初めに、町長の安田 修氏が令和2年度補正予算について説明を行い、95万5千円の増額を図ることを明らかにした。これは、先の台風10号や新型コロナウイルス感染症対策として、保育施設や観光施設の災害復旧、福祉施設への予算をふくむという。
続いて、総務財政厚生常任委員会からの報告では、心の杜の経営が厳しい現状が共有された。水永 正継委員長は、経営改善に向け、運営状況や感染症対策を講じた改善策を策定する委員会の設置を求める要望書を提出し、地域住民の関心が高いとした。心の杜は開館以来、歳出が増加しており、収支が止まらない赤字状態に慢性的な課題を抱えている。
また、議案第50号の審議で、補正予算が全員賛成により可決された。コロナ禍での事業運営に対して、町民生活や経済の支援策をしっかりと位置づけて公表し、実施の妥当性を確認することが重要視される。
新型コロナウイルスによる地方税財源の急減は議論を呼び、地方交付税の確保を求める意見書が採択され、「安定した財政運営に必要」としている。このような情勢下では、財政運営の透明性を持たせる努力と十分な情報提供が求められ、町の信頼性強化につながるという認識が強まっている。
特別会計に関する一連の議案、例えば国民健康保険や介護保険についても説明がなされ、認定が行われた。その中でも年度ごとの歳入歳出の状況が特筆され、歳出削減に加え、運営の透明性も求められる。
様々な要望書や意見書が議会に提出される中、入札制度の見直しや新庁舎建設に向けた議論もなされた。この議会での我々の決定が町民生活を理解し、充実した市政に寄与できるよう、慎重な審査が求められた。