令和4年9月26日、門川町議会は第3回定例会を開催し、重要な決算案件が討議された。
特に注目を集めたのは、令和3年度の一般会計歳入歳出決算認定だ。在籍の水永正継総務財政厚生常任委員長が報告し、一般会計の歳入決算額が113億7,055万2,000円であると伝えた。前年より15.5%の減少が見られ、その主な理由には新庁舎建設事業の完了に伴う地方債の減少が挙げられる。
歳出決算額については106億5,397万3,000円で、特別定額給付金事業の影響で総務費が大きく減額されたことが要因とされる一方、子育て世帯への臨時特別給付金支出による民生費が増加した。これにより実質収支は5億3,685万2,000円の黒字となっていることを水永氏は強調した。
また、認定第2号として審議された令和3年度国民健康保険事業特別会計では、歳入が26億187万4,787円、歳出が23億1,302万3,554円と報告された。これはそれぞれ前年同月比で8.6%及び7.9%の増加となる。また、1人当たりの医療費は前年比15%の増の45万6,827円であるとも述べられ、さらなる対策の必要性が指摘される。
カバーされる次の議題では、高齢者医療や介護保険事業特別会計の歳入歳出決算が続けて議論された。特に介護保険事業につきましては、歳入が18億3,041万9,675円に対し、歳出は17億1,948万6,652円であった。
最後に水道事業会計の報告がなされ、令和3年度の剰余金処分についても原案通り可決された。町長の山室浩二氏は台風14号に関する報告を行い、被害状況についても言及した。今後の防災対策についても強く意識をした発言があった。全体として今回の定例会は、数字に裏付けられた確かな政策が進められつつある現状を強調した会議となった。