令和2年9月30日、門川町議会の第三回定例会が開催され、一般質問が活発に行われた。
質問の中で、森川春夫議員は企業誘致の取組に言及し、地域の雇用拡大や住民福祉の向上に向けた企業誘致の重要性を指摘した。彼は、工業用地の整備や地場産業の育成を進めることが、今後の課題であるとした。
これに対し、安田修町長は、企業誘致活動では県と連携した情報収集や県外企業の訪問を行っていると説明した。町内民間開発地を企業誘致の候補地として情報提供していることや、企業立地促進の条件緩和についても触れた。町内の企業数社からも規模拡大に関する相談を受けているとのことで、新たな工業団地の整備に向けた調査も進めているという。
次に、森川議員は海洋プラスチックごみへの取組についても質問した。彼はプラスチックごみが野生動物に与える影響を挙げ、日本国内での処理体制とその問題点に言及した。町長は、分別収集の進展を述べ、海洋プラスチック問題への対応が必要であると強調した。特に、マイクロプラスチックの影響について注意が必要であり、議員の見解に賛同の意を示した。
さらに神﨑千香子議員は、新型コロナ対策について質問を展開した。国からの臨時交付金に対する町の対応を詳細に説明し、町民への支援策について述べた。特に、経済的に厳しい状況にある事業者への給付金についても拡大を提案し、町長もこれに同意した。また、子ども食堂の支援についても取り上げ、地域資源との連携の重要性を訴えた。
最後に、議会は今後も町民の福祉向上を目指し、各課の連携を強化していく姿勢を示した。議長は休憩を挟み、閉会を宣言した。今後、海洋環境や地域経済の問題解決に向け、議会としての具体的な取り組みが期待される。