令和5年3月10日、門川町役場にて第1回定例会が開会された。
この会議では、各議案の審議や同意案の承認が行われ、特に新年度に向けた予算案が大きな注目を集めている。
町長の山室浩二氏は、議会の皆様に感謝の意を表し、国際情勢や新型コロナウイルスの影響を踏まえた令和5年度の施策について説明することにしたと述べた。
議案の一つとして、令和5年度一般会計予算が提案されており、この予算の一覧には町税収入や諸収入が含まれ、全体の予算総額は140億円を超える見込みである。特に細かな項目として、経済支援策や防災対策が盛り込まれており、町民生活の向上を目指す意図が示されている。
山室町長は「我々は、子供たちの未来を考え、今の困難を乗り越えなければならない」と強調した。
委員の質疑では、農業委員の任命同意が数件上程され、新たに選任される方々の経歴も紹介された。例えば、新たに農業委員として推挙された池田新吾氏は、地域での農業活動に深く関与していることが語られ、その能力が高く評価されているという。これによって、農業委員会の機能性を一層強化する狙いがあるようだ。
議案第4号「門川町国民健康保険条例の一部改正」についても議論が交わされ、出産育児一時金の引き上げが提案されている。また、議案第5号については、後期高齢者医療保険料の納期を見直すことで、より便利に手続きができるようにしようとする試みがなされ、参加議員からの支持を受けている。
議会では、地域住民に向けた安全・安心の発信も意識され、町一斉避難訓練や防災行政無線の普及に力を入れ、効果的な防災施策の展開について議論が進められている。
新年度に向けた門川町の施策と予算が、実際に地域に根ざした形で反映されていくことが期待されており、今後の動向に注目が集まっている。