令和3年6月24日にいの町議会が定例会を開催し、各議員から浸水対策をはじめとした重要な質問が提起された。町長の池田牧子氏は、堤防の強化や流域治水の重要性について強調し、今後の施策に注力する意向を示した。
特に注目されるのは、浸水対策に関する質問である。浜田孝男議員は、宇治川流域における堤防の粘り強い化について、具体的な対策を求めた。町長は、堤防の強化には様々な工法があることを説明し、侵食や浸透を防ぐ対策を進めていくと述べた。
また、鎌田井筋の流域治水対策についても意見が交わされた。町長は、この問題が多くの自治体に関わるため、連携を深めることが重要であると指摘した。高知市など近隣自治体との情報共有や協力関係の強化が求められる。
建築床高指導条例に関連して、ピロティ方式の導入に関する浜田議員の質問に対し、町長は、住民の安全を確保するための新たなアプローチであると強調した。ピロティ方式による建築物の推奨に向け、補助金などの制度を整備する必要があるとの見解が示された。
また、急傾斜地崩壊危険区域についても言及され、県が行う対策事業の進捗状況について政府への要望が必要とされる中、議員からは今後の取組みが求められた。
さらに、地籍調査の進捗について説明が行われた。進捗率は77%となり、今後も迅速な実施が望まれている。地域の土地の境界確定は、権利移転の円滑化に寄与するため、重要な施策であると認識されている。
最後に、伊東尚毅議員は携帯電話エリアの拡大について、町民の安全保障に関わる重要な問題であると取り上げた。町長は、通信事業者と協議を行い、年内に解消に向けた具体的な働きかけを進めていく方針を示した。
今回の定例会では、議会と行政が連携し、地域の様々な問題に対処する姿勢が強調された。今後も町民の安心・安全を確保するための施策が期待される。