令和3年第2回いの町臨時会が10月14日に開催された。
今回の臨時会では、一般会計補正予算及び重要文化財の保存修理工事に関する議案が議題に上がった。池田牧子町長は、コロナ禍の影響を受けた低所得世帯への生活支援を目的とした歳入歳出の追加提案を行った。
議案第85号では、令和3年度一般会計補正予算(第4号)の専決処分について、歳入歳出それぞれ1,430万円の追加が提案された。この結果、総額147億5,600万円となる見込みで、町民支援に向けた緊急対応としての補正が求められた。町長は、低所得世帯の負担軽減や事業継続のための数事業につき、迅速に対応する必要があると強調した。
次に、議案第86号の重要文化財山中家住宅保存修理工事についての質疑が行われた。この議案は、当初の契約金額から合計で903万1,000円の増額が提案され、最終的な契約金額は5,932万3,000円となる見込みだ。議員の森幹夫氏は、この増額処分の理由についても尋ね、次長の宮脇健太郎氏は、屋根のカヤを外さないと調査できないため、追加の耐震診断が必要だったと説明した。この内容に対し、議員たちからの理解を求める発言も見られた。
各議案に対する質疑の結果は、議員から異議なく承認され、初日の議事は全て終了した。議長、筒井公二氏は、参加議員に対して感謝の言葉を述べ、会議は12時20分に閉会した。今後この補正予算がどのように事業に活かされていくのか、町民の関心が高まりそうである。