いの町議会が開催した令和2年第1回定例会では、住民に寄り添った行政の重要性が強調された。
森本節子議員は、住民の死亡手続における専用窓口の設置が求められていることを指摘した。その一環として、高知市の取り組みを紹介し、いの町でも同様の対応が必要ではないかと提案した。これに対し、町長の池田牧子氏は、死亡届を提出した際に役場での必要手続きを一目で理解できるチラシを配布していると説明し、より良い窓口サービスを目指す意向を示した。
また、マイナンバーカードの普及が話題に上がった。森本議員は、周知活動や更新手続きの方法について質問し、町民課長の別役理佳氏は、更新手続きの案内を強化することを約束した。地域の他の自治体での成功事例を紹介し、いの町でも同様の取り組みが可能かを問いました。
さらに、議会ではいの町のまち・ひと・しごと創生総合戦略の実施状況についても意見が交わされ、地域の創生に向けた具体的な戦略が求められている。教育関係者が地域の教育機関との連携を強化する重要性も訴えられた。
防災・減災に関する議題では、災害時の避難所のトイレ改善が求められ、自衛防災訓練の重要性も指摘された。特に、女性用トイレの確保が強調された。
議会の議題には、超高速ブロードバンドの整備や、ヘリポートの運用状況、仁淀病院の再編問題、河川の維持・改修についても触れられ、幅広いテーマが議論された。特に、仁淀病院の経営状況については、医療関係者からの厳しい意見が寄せられ、一層の改善が求められた。
全体を通じ、いの町議会では地域のための具体的な施策が必要であるとともに、議員と町長のやり取りから住民サービスの向上に向けた協力的な姿勢が見受けられた。