いの町議会では、令和4年第1回定例会が開催された。主に町の行財政運営や南海トラフ地震に対する備えについて意見が交わされた。
特に、筒井一水議員の一般質問では、行政運営に関する具体的な提案がなされ、有料広告の現状や町民サービスの改善に向けた意見が盛り込まれた。
筒井議員は、いの町が導入を計画している広告入り案内板について、「民間企業との共同による利便性向上を目的としているが、現在行われている有料広告はどれほどあるのか」と質問した。これに対し、町の広報課長は、「現時点では9事業者との契約がある」と述べた。
また、町民が必要とする納税証明書の郵送サービスが今年から取り止めになった件についても触れ、登壇した教育長は「事情がある町民には郵送を検討している」と強調した。
議会においては、南海トラフ地震に備えるための情報伝達方法、特に停電時の対応についても重要なテーマとして扱われた。筒井議員は戸別受信機に乾電池が内蔵されていることを指摘し、ユーザーへの周知が不足していることを懸念した。これに対し、総務課長は「日頃からの点検・周知が重要だ」と応じた。
更に、使われていない町の公共施設についても議論が行われた。筒井議員は、「これらが放置されることはコストがかかる。」との懸念を示し、再利用の具体策を求めた。副町長は、町民の意見を集め、施設利用の検討を進めていることを報告した。
その後の議案では、514件の予算案が提案され、全て原案通り可決した。また、町長は議会における一般質問を通じて得られた意見を尊重し、引き続き町政運営に活かす方針を示した。