令和2年第4回いの町臨時会が、11月27日に開会された。
議長の高橋幸十郎氏が、開会を宣言し、議会の議事が進められた。
今回の臨時会では、3つの議案が提案された。議案第115号は、いの町一般職員の給与に関する条例等の一部改正に関するものである。
具体的には、職員の期末手当を年間0.05か月分引下げる内容である。また、議案第116号は、重要文化財である山中家住宅の保存修理工事の請負契約について提案された。これには約5,029万円の工事費がかかる。
さらに、議案第117号は、副町長の選任に関するものであり、水田正孝氏を選任することが提案された。いずれの議案も、議員らによるスムーズな質疑応答を経て、全員異議なく可決されることとなった。
その中でも特に文化財に関する議案第116号には、議員の関心が集まった。議案説明で、町長の池田牧子氏は、「この工事は文化財保護を目的としており、重要な意義を持つ」と述べた。
質疑応答でも山岡勉氏や井上敏雄氏から、職人不足の懸念や金属製屋根の議論が交わされた。教育次長の宮脇健太郎氏は、重要文化財としての現状を維持するため、金属製への変更は検討していないと回答した。
その他、既存の屋根の修理にあたっては、かやぶき屋根の専門職人が不足し、今後の維持管理が難しくなることも懸念材料として挙げられた。