いの町議会は、令和3年第1回定例会で多くの重要な議題を討議した。
議題は高知追手前高校吾北分校への支援の必要性や、いの町商店街の活性化策など、地域発展に直結する内容が中心である。
特に注目されたのは、卒業生が地域に留まるための支援策の提案である。森幹夫議員は、この学校からの卒業生を対象に金銭的な支援を行うことで、将来的に人数を増加させる試みを主張した。具体的に、「少なくとも数万円という少額の支援を行うことで、卒業生が地域に残る確率が高まり、数年後には多くの人材の定住につながる」と述べた。
また、商店街の活性化に関しても議論が行われ、「道沿いに商店街を紹介する漫画を掲示することで人を呼び込む」との提案があり、町長はこれを前向きに検討する意向を示した。
このほか、平井康三郎記念館における音楽メロディーの流し方に関する議題も上がり、既に著作権の問題がクリアになっていることが確認された。そのため、町長は地元の吹奏楽部や他の地域の楽団との協力を進め、今後は宅配業者やバンドの演奏を検討する考えを示した。
波川公園の活性化については、トイレ整備に関する進捗状況が報告され、地域のハザードマップについても考慮した整備計画が進行中であるとのこと。
介護保険については、今後の事業計画が発表され、高齢者が安心して生活できるよう様々な取り組みが進められることが約束された。
全体として、今回の議会は町民の生活に密接に関わる多くの問題が議論され、具体的な施策の提案がなされ、今後の地域づくりに期待が寄せられる内容となった。