いの町議会は令和5年第2回定例会を開催し、様々な議題が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、グリーン・パークほどの周知についての質疑である。議員の筒井一水氏は、グリーン・パークほどのの認知度が低い現状を指摘した。昨年度から運営を行っているいの町観光協会の取り組みが十分でないと述べ、さらなる周知方法について質問した。これに対し、吾北総合支所次長の野田幸稔氏は、現在のホームページや看板設置などの努力を挙げ、今後も新たな案内看板を計画していると応じた。
また、有害鳥獣被害対策についても議論が行われた。筒井一水氏は、農作物を荒らすイノシシに対する対策強化を訴えた。現在は捕獲報奨金がないために猟友会が協力しない状況を指摘し、報奨金の支給が必要ではないかと質問した。産業経済課長の尾崎賢二氏は、県内の事例を考慮しながら、イノシシについても報奨金の支給を検討する方針を示した。
さらに、選挙運動費用の公費負担の問題点も取り上げられた。井上敏雄議員は、選挙公営制度の実施による財政負担の不公平性を指摘した。財政の改善策を模索すべきだと述べており、執行部は周辺市町村の状況を確認し、適切な上限額を設定する研究を続ける考えを示した。
その他、少子化問題や移住政策についての議論も行われ、地域の持続可能な発展を促進させるための施策が求められていることが強調された。特に、女性の定着を図るための施策が必要であり、町長はその実現に向けた努力を誓った。