いの町議会で行われた令和2年第3回定例会では、多くの重要なテーマが議論された。
特に注目されたのは病児保育の実施についての質問である。
森幹夫議員は、病児保育が町政の重点項目として掲げられる中、具体的な実施方針が未だに見えないことを指摘した。彼は、「病児保育は保護者の安心につながるものであって、実施すること自体が非利用者でも保護者の安心感を生む」と強調した。一方で、池田町長は、現実として利用者が少なく、看護師の配置も含めて検討を続けていると答弁したが、森議員は不十分だとする認識を示した。
また、天神保育園の改築に関する質問では、蔵本元議員が地元への影響を考慮する重要性を訴えた。新しい保育園には地域住民の希望が数多く反映されるべきであると述べた。さらには、工事の騒音や振動が高齢者に及ぼす影響についても、町の慎重な対応が求められると意見した。
にこにこ館食材供給施設に関しては、その利用料金や運営体制についての議論が交わされた。森議員は、公募によらない指定管理者の選定が不透明であることを指摘した。一方、井上正臣議員は、川内婦人会による管理が地域貢献として適切だとの意見を表明した。
さらに、超高速ブロードバンド整備についても議論され、町長はこの取り組みが地域住民の生活向上につながる必要不可欠なものであると位置づけていると述べた。
今回の定例会では、それぞれの議題について活発な意見が交わされたが、特に子育て支援の重要性が改めて確認されたと言える。