いの町議会の令和3年第2回定例会が開催され、複数の重要な議題が討議された。新型コロナウイルスワクチン接種状況について、町長の池田牧子氏が現時点での接種進捗と今後の計画を説明した。65歳以上の高齢者に対する接種は、7月末までの完了が見込まれており、これまでの接種状況では、1回目の接種者数が3,498人、2回目が1,510人であったと明らかにした。
さらに、64歳以下の接種については、8月から段階的に実施する計画が立てられている。予約はインターネット及び電話を介して行うが、過去の予約混乱の教訓を生かし、安全かつ円滑な実施に努めると述べた。加えて、障害者向けの個別接種に関しても、今後の訪問接種や配慮が検討されているとのことだ。
また、商業支援として、プレミアム付商品券に関する事業が行われる。この事業は、町内事業者への経済的支援を目的としており、ユーザーには25%のプレミアムが付与される仕組みである。総額5,000万円規模で販売され、町内の複数の店舗を通じて地域経済活性化が図られる予定だ。さらに、町が役立つ情報を密に共有し、申請方法をきめ細かく案内することに注力すると強調されている。
それに並行して、議論の中では生理の貧困に対する認識も高まっており、町長は防災備蓄品として生理用品の備蓄を進めるとともに、必要な方々への配布の重要性を強調した。政府からの交付金を活用した施策として、町内の必要な女性たちに対する生理用品の安定供給が求められている。
さらに、非常に重要な農地問題に関しても話題が向けられた。高齢者の農業従事者支援や、耕作放棄地の活用策が求められ、様々な支援プログラムが紹介された。これにより、地域の農業の維持が図られる見込みであり、特に若者のUターン促進に寄与する計画が推進される見通しである。
最後に、災害時の対応策についても議論が行われた。浸水危険地域と斜面崩壊地指定に関する質問も出され、今後の建築方針の見直しや、災害弱者への個別計画策定が急務であると語られた。いの町としては、こうした急増する問題に対し、住民の安心・安全を守るために、抜けている支援体制の構築に努めることが求められている。
議会を通じて、町民の暮らしに密着した施策が進められ、多くの課題が明らかになり、引き続き町の行政へと考慮されることが期待されている。