いの町議会の令和4年第3回定例会が9月15日に開催され、さまざまな重要なテーマが議論された。
本会議では、圃場整備がいの町の基盤強化の重要な手段として論じられた。高橋幸十郎議員が提言したのは、耕作の放棄や減少の流れを断ち切ることであり、基盤整備を通じて町力の底上げを図ることの必要性であると強調した。さらに、現在の農業環境に適応した新たな耕作形態が求められているとの認識も示された。
また、職員の研修についても検討が進められている。社会情勢の変化に対応するため、職員が地域の実情を理解し、住民のニーズに基づいた行政を推進できるよう、さまざまな研修プログラムが導入されていると報告された。地域に足を運ぶことが重要であり、これにより町民との信頼関係も築いていく必要があるとの意見が出された。この方針に対し、町長も同意し、地域の特性理解を重視していく意思を示した。
ふるさと教育に関しては、教育長がいの町の伝統や文化を重視し、子どもたちに地域資源を活用した学びを提供していることが説明された。具体的には、地域の伝統行事や文化を通じて地域を愛し、自ら貢献できる人材の育成が目指されているとした。地域の伝統芸能を取り入れ、次世代への継承を図る取り組みは非常に重要であり、未来のいの町を担う人材を育てる上で不可欠であることが強調された。
さらに、町の後継者の育成について、現在の移住や定住促進施策とともに、地元でよく知る人材をどう育てていくのかが問われているとのこと。町長は、後継者育成は町の未来にとって非常に重要な課題であると述べ、具体的な施策を進める方針があることを伝えた。
妊活に関する取り組みとして、福井英人議員が具体的な支援策の重要性を訴えた。特に、治療に伴う職場環境や支援制度の整備が求められており、町としても情報提供や相談窓口を用意する必要があるとの意見があった。これに対し、町の健康福祉課も具体的な取り組みを進めることで、支援制度を充実させていく意向を示している。
このように、いの町議会では地域の課題に対し、さまざまな視点から具体的な解決策が模索されている。地域の特性を活かしながら、住民がより良い生活を送れる環境づくりが期待されている。