いの町の令和4年第4回定例会が12月14日に開催された。
この会議では、教育や食育に関する重要な問題が討議された。特に、福井英人議員が給食時間や残食の問題について、複数の観点から質問を行った。福井議員は、教育現場における給食時間の短縮が子どもたちの食育に影響を与えていると訴えた。
「授業の多くは体育や水泳で、着替えや移動に時間が取られ、本来必要な給食時間が削られている」と福井議員は述べた。また、食育の観点からも、少なくとも15分から20分の給食時間が必要であると強調した。実際、町内の学校では給食時間が時に5分しか取れないという事例があるという。
それに対し、教育次長の宮脇健太郎氏は、「現在の給食時間は小学校で35分から45分、中学校で25分から30分とし、柔軟な対応をお願いしたい」と述べ、改善に向けた意見を受け入れる姿勢を示した。また、残食率に関する調査も行っており、令和3年度の小・中学校の残食率はそれぞれ4.3%となっていると報告された。このように、給食の献立は完食を前提に栄養計算を行っているため、子どもたちにしっかりと食べてもらう努力が続けられている。
さらに、福井議員は防災についても言及。特に、令和2年の豪雨被害を考慮し、住民が自主的に防災活動を行う必要性を強調した。「災害時には行政だけでは不十分で、地域住民の協力が必要だ」と述べた。町長の池田牧子氏も、「自主防災会の活動を尊重し、地域全体で防災対策を進めるべきだ」との立場を示した。
また、議会では、保育士の配置基準の引き上げを求める意見書が発議され、可決された。この意見書は、保育士不足に対処するため、現行の配置基準を引き上げることを目指すものである。議会での審議を経て、多くの議員の賛同を得て可決された。
次に、医療・介護に関する意見書も発議され、国が進める負担増に対して、改定を行わないよう求める内容となっている。これらの意見書は、地域社会への影響を重視したものであり、議会の合意形成を経て可決された。