令和5年第2回いの町議会定例会が6月5日に開催された。
会議では、会期の決定や数多くの議案が上程され、報告事項も含めて多岐にわたる議論が展開された。特に注目されたのは新型コロナウイルス感染症への対策であり、町長の池田牧子氏が現状の施策について説明した。
池田町長は、新型コロナウイルスの影響を受けた住民生活や事業者支援として、電力・ガス・食料品等価格高騰への重点支援金を投入する計画を述べた。この中には、3,500世帯の低所得世帯を対象とした支援が含まれており、1世帯当たり3万円の早期支給を目指すという。さらに、電力高騰の影響を考慮し、防犯灯のLED化に補助を行う施策も検討中である。
また、伊野中学校に開設された校内サポートルームについても説明があった。このルームは不登校生徒を支援する場所として機能し、教員の常駐も予定しているとされている。教育行政の面でも、地域の生徒への支援を強化することが求められている。
さらに、音楽をテーマとした地域振興策も提起された。平井康三郎先生の誕生日にあたる9月10日には、コンサートを開催する予定であり、このイベントを音楽の聖地としての特性を強調する機会と位置付けるとのこと。この取り組みは地域活性化の一環として期待されている。
最後に、仁淀川加田築堤事業に関する報告も行われる。これは国土交通省の進める事業で、治水安全度の向上を目指しており、完成後には地域住民と喜びを共有する安全な地域づくりが望まれている。