令和2年第1回肝付町議会定例会が3月4日に開かれ、令和元年度一般会計補正予算等、一連の議案が審議された。
本会議の中で、永野和行町長が提出した令和元年度一般会計補正予算(第9号)は、歳入歳出予算の総額122億2,269万8,000円に改訂されるもので、歳入には2億3,556万3,000円の増、歳出は2億2,065万2,000円の増を含む内容であった。特に、学校管理費等、さまざまな分野での施策実施が窺える。これについて永野町長は「歳出は事業費の確定や職員給与の見直しが影響している」と説明した。
続いて、議案第2号として令和元年度国民健康保険事業費事業勘定補正予算(第3号)の審議も行われ、これも原案通り可決した。こちらの歳入には実績見込みに基づく補正が含まれており、円滑な医療保険制度運営に寄与する形となる。
また、令和元年度特別会計後期高齢者医療費事業勘定補正予算の審議も行われ、歳入歳出の総額は2億3,969万2,000円となり、確定見込みに基づく減額補正が反映されている。
今回の定例会では、肝付町の重要な施策に影響を及ぼす予算が次々と可決された。特に高齢者医療や福祉、教育関係の補正予算が大きな関心を集め、議員からは各集落支援員の配置や地域の課題に対するアプローチの強化を望む声が上がった。町として引き続き、地域住民からの信頼を得るよう、必要な取組みに対し着実に実行していくことが求められている。
各議案は、さらなる具体化を進めて、持続可能な地域社会を構築することを目指しており、今後も議会との連携を図りながら町政が進展することを期待される。議会は今後の進捗に注視しながら、定期的なフォローアップを行い、地域の課題の解決に寄与することが求められている。